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2010年7月24日~25日
静岡市某所
野びと塾 自然体験学習
夏野宿



深夜12時。
「クスクス、、、ぎゃっはっはははは、だれだ今、へこいたの!」
「知らないよ!ぎゃっははははは!」
深夜の山間部に、子供たちの笑い声がひびく。

参加者の、約90%が完全夜更かし。
「おい就寝時間だぞ!寝ろ」
何度言われても、眠りにつけない子供たち。
お空には満月。興奮マックスは、深夜2時までつづいた。


梅雨が明けたここ一週間、連日35度前後の猛暑が続いていた。この日の気温も標高650mの楢尾ながら猛暑を向かえ、参加者42名は汗をたくさん流しながら、夏のカラー2ページを作り上げた。

薪を拾うついでに昼食は森の中。
ヘビがいたりクワガタがいたり、自然を怖がり楽しんだ。
開催場所へ戻りテントを各々で建てると早速夕食の準備。今夜はカレーを作って、村人たちを招待しようという企画。


各班それぞれ二人ずつ調理係、炊飯係、焚火係に分担しての作業で進行。
このカレーであるが、具がどんなにおいしくてもゴハンが硬かったり柔らかすぎてもうまくない。炊飯係は野外調理ベテランの講師指導のもと、飯ごうでの米炊きミッションを成功させた。二日目の朝の米炊きは子供たちの力だけでやった。自分たちの感覚を信じて作り上げた米は、初日以上の出来栄えをみせてくれた。
さて、カレーである。玉ねぎをこれでもかと入れ、村の人たちに分けてもらった大量のジャガイモ、ミョウガを混ぜ込む。本気でびっくりするほどおいしく出来上がり、村の人たちからも大好評を頂いた。

焚火の時間では恒例の一人ずつの発表。
春野塾など、過去の焚火の時間では「夢」や「大事なモノ」など主に「自分」についてだったが、今回は「友達」について。
好きな人の名前をいう生徒もいれば、友達について「どう考えているか」という大人顔負けの友達哲学を発表する生徒もいた。子供といえあなどることはできない。
講師の中の一人が、友達についてこう言った。
「生まれたときから一緒で、その人といると楽しいから。それも友達としてのしっかりとした理由なのだけど、本当の友達ってのは、自分がピンチのときに助けてくれる、それが本当の友達だと思う」
今回の講師陣、遠くは大阪、岐阜、群馬、埼玉、神奈川、愛知。友達を大事にするスペシャリストたちの発言は、時に熱く、言葉で理解できないことがあったとしても、生徒一人ひとりが受け入れたものは言葉以上の「気持ち」だった気がする。地元楢尾のおじさんが焚火の前で、16年前廃校になった楢尾小学校の校歌を唄ってくれたのを皮切りに、それぞれ通う学校の校歌、この発表大会が前触れなく始まった。順番がくるまで他の生徒は手拍子を打ち、文字通り一体となる。みんなのなかで唯一違うのは普段通っている学校だけ、目的は一緒。焚火を囲んだ夜に何校もの校歌を聞ける贅沢な時間を過ごした。

焚火もおわり真っ暗な地元集落肝試しをおえると9時、就寝時間。
「おーい、ねろよー」講師全員がそれぞれ何度言ったかわからない。
しかし、就寝時間を二時間すぎてもだれひとり寝ようとする生徒がいない。
闇のグランドを駆け回るもの、寝袋を外へ出して野宿するもの、空を眺めて不思議な光をみたもの。誰もが興奮して寝付けない。動物は冬眠をし、春に目覚めて夏を楽しむ。腹が減ったらメシを喰い、寝たいときに眠る、遊ぶときは超力強く、そして空に満月。普段怪獣みたいな子供たちも、今回は野に還る姿をみせてくれた。月が向こうの山に傾いた深夜2時、生徒たちの様子をみにいくと、テントの外にひしめきあって野宿している子供数名を発見。寝袋の上で仰向けになって眠っていたので風邪が心配で「寝袋に入って寝るように」促すと、全員すっとテントに入って眠りについた。なにか悪いことをしてしまった。

翌朝5時。
深夜に聞いた、誰かの笑い声で目が覚めた。次々に聞こえ始める笑い声の合間に、鳥のさえずりが遠く聞こえる。テントを開けると昨夜一番最後まで大声で笑っていた生徒が、すでにグランドを元気一杯走りまわって汗を流している。太陽はまだ山の向こうで空は紫苑、数名の生徒が自発的に焚火と朝食の準備をしてくれたので、二日目の活動を早めに開始することができた。

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集落の看板作り。
山岳地帯の楢尾地区は、どこへ行っても林道に繋がる道。市街の人がよく道に迷うという話を地元民から聞いていたこともあり、みんなで看板や標識を作ろうということになっていた。完成した感性の塊は、きっと人目を引くだろう。村の人たちもカラフルで素敵だねえと大変喜んでくれた。人のためになることを楽しんでやれる、これ以上のことはない。活動に「楽しさ」を感じることは永続のきっかけになることを子供たちから教わった。参加した子供たちはボランティア活動に障壁なく参加できるおとなに成長するのではないかと感じる。子供たちから学ぶことは本当に数多い。

帰りの会。
11名の講師のうち半数が生徒に「おつかれさま」といった。
私は最後にこの言葉について「子供に一番似合わない言葉」と言った。
が、あとになって考えてみると、先生らしく「君たちがんばったな」もいいのだが、子供たちと隔たりなく一緒に活動した結果この言葉なのだと感じた。

夏野塾でカラー2ページを作り上げた子供たち。モノクロームの時間を持つことのできる大人、子供たちから吸収することがあるとすれば、それは「上手なカラーページの作り方」かもしれない。すべてを無邪気に楽しめる逸材たちの、車内に充満する満足そうな寝顔をみながら、子供たちの無限の才能にかんしんしてるところです。
おわり
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