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みなさまこんにちは。
参加生徒、参加講師、応援くださっているすべての皆様のおかげで今回も野びと塾大成功でした!

恒例の保護者用報告書を掲載します 。
次回は2011年3月第2週末です!
また皆様の参加をお待ちしています



晩秋野火人塾 報告書

野生動物の大声で目が覚めた。時計の針は深夜3時。
テントは結露でびしょ濡れ。寝袋全体も湿っぽい。
顔がキンキンにつめたい。かなり冷え込んでいるのがわかる。
山にひびき渡る鹿の遠吠えは相変わらず静寂を破っていた。

晩秋野火人塾。谷間の紅葉も終わりかかる秋の空、総勢26名が島田市川根笹間に集った。
11月とは思えない暖かさも、午後3時をまわると秋の助っ人も谷のむこうにひと休み。一気に気温も下がる。太陽が沈んでわずか5分内に二枚着込んで焚火の準備をする。

参加者全員が野菜一品ずつもちより、各班わかれたところで好きな献立を考える。
カレー、煮物、ハヤシライス。3時間ものあいだ焚火の炎を調整した生徒、3時間ものあいだ鍋をかきまわし続けた生徒、恒例夕食選手権では、持ち寄った野菜にリンゴがおおい班が優勝した。うまい食べ物は何度もあるがそこに「感動」が煮込まれたカレーは人生初だ。わずか数時間でも努力の結晶ができることを教えてもらった。ちょーうまい!食器洗いでは水に5分ひたした手が赤くなった。
焚火を離れた瞬間そこは冬だった。

焚火の会では、バイクで日本一周真っ最中の講師のミニ講演会がおこなわれた。
「いま夢中になっているもの」をテーマに各自発表。旅人の答えは「人との出会い」。
自分以外こそ自分を成長させるきっかけになる。みんなで各校の校歌をうたい夜は更けていった。

5人用テントに私と、まるで芋虫みたいに寝袋にくるまる低学年児童6名。
ぶ厚い寝袋だったので隣の生徒の体温は伝わらない。そして深夜3時。
耳を澄ませば風の音と寝息だけの山あいに「フイイイウウウウ!!」と、まるで化け物のような大声がした。
オス鹿の発情は冬のおとずれを知らしめる。この野生の声は数名の生徒も気づいたようだ。
それからさらに一時間後またしても山間に、こんどは番犬の声がひびく。威嚇声は野生動物に対する警告だろうか。
今年は色々なところで野生動物の噂を耳にした。人を殴れば事件になるのに、野生動物は殺しても「処分」でおわる。笹間集落に無数に飛んでいたテントウ虫が害虫と聞いたとき、ホタルの美しさとなにが違うのか考えた。地球上の生き物の価値を人間が決める不思議。虫も人間も変わらないもの、それは命の尊さである。

早朝6時、みんな目が覚めていた。予想外の寒さに誰もテントから出てこない。
唯一這い出てきた生徒は薄着で、寒い寒いと私が朝一番に起こした焚火にへばりつく。
寒いと動きが鈍くなるのは多くの動物が一緒である。
気温2度。真っ白い息。茶畑には一面の霜。

暖をおかずに朝食をとり、今日のメインイベント。
102歳おじいさんの講演会。生き方を生で伝えてくれた。
居間に陣取る我々の質問に丁寧に答えてくれるおじいさん。
長生きの秘訣は「笑顔でいることだ」と教えてくれた。いつでも笑顔で過ごせるには、毎日をどう過ごしたらいいだろう。すべて楽しむ、どんなことがあっても笑っていられる。子供のままの心で過ごせたら200歳まで生きられるだろう。

築100年のお宅にも訪問した。まるでロウでも塗ったように妖しく光る「大黒柱」。囲炉裏の炭によって燻された漆黒の「梁(はり」。双方とも樹齢200年以上の木が使われていた。つまり300年以上前の木からなる家に足を踏み入れたことになる。梁はどんな人が運んだのか、柱はどういう人が、どんな想いで運んだのか。すくなくても100年前にこの家を建てる際、携わった人を想像する。いま目の前にあるものを想像することで「意識する」がうまれる。「なんとなく」でなく「意識して生きる」。野菜や米を作った人を想像してみる。そして意識する。想像し、意識することで「今」を生きる。特に自分がどうありたいかを意識することは生きる上で大切なことだ。なんとなくでなく意識して生きる。そこにはまず興味が必要だ。「興味」という畑に「意識」というタネを撒き、親族の「理解」という栄養分を得て「発展」の実はたわわな成長を遂げる。
最後の質問を受け付けてくれたおじいさん。好きな色はなんですか?この質問には明確な答えがなかった。とても単純な質問なのに、答えを持ち合わせていないのは、単純なものほど難題だからだろう。帰りの会で、ある生徒が「楽しかった」と感想を述べたが、楽しいことに理由はない。あるのは興味!

「もっと煮込んだら美味しいものができる」
初日とは別の顔をもつ生徒。

「一年生にいろんなことをおしえてあげたい!」
数回目の参加者からは楽しむ芽生えが開花を始めた。

苦労を苦労と思わず、大変を楽しいに変換できる子供たちの才能に、またしても大人は学ばせてもらった。
秋もおわる紅葉の笹間2010秋、一生の思い出がまたひとつふえたのだった。

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野びと塾 
だいひょう青山真虎





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